せいふサロン ここ・から

腰痛でよくある8つの原因。②

 

 

前回の続きになります。

 

6.疲労の蓄積はギックリ腰などの急性症状として現れやすい

「腰痛」と聞いて真っ先に出てくる症状には何がありますか?

ほとんどの方が「ギックリ腰」と思い浮かべるのではないでしょうか。

重たいものを持った、変な姿勢を取った、くしゃみなどの衝撃が瞬間的に加わった…

などなどいくつもあるのですが、これらに共通の要因は「疲労の蓄積」です。

代謝が悪いなどの理由によって疲労物質が体に長時間留まることで、筋肉細胞や神経細胞は傷みやすくなります。

そこに瞬間的な力が加わると、傷みやすくなっていた組織に衝撃が走り激しい痛みを伴う急性症状を起こすのです。

 

7.首やお尻からくる腰痛もある

腰周囲にはなんら異変がなくとも、実は首やお尻が原因となって現れる腰痛もあります。

人間は頭蓋骨から頚椎(首の骨)、頚椎から胸椎(胸の骨)、胸椎から腰椎(腰の骨)…

とすべての骨が連動してつながっている【脊椎動物】です。

この脊椎のどこかに異変が起こると、連動した部位に痛みが生じやすくなります。

首の怪我や疾患が腰痛となって出ることも、お尻の筋肉疲労が腰痛となって出ることももちろんあります。

体のケアをしていると、腰痛を訴えるほとんどの方に”お尻や首のコリ”があります。

日中座っている時間が長い方、スマートフォンなどを見る時間が長く首に負担を生じやすい方は

十分に注意とケアが必要なのです。

 

8.女性特有の腰痛原因とは

女性は月に1度月経期があり、この期間だけ激しい腰痛が起こるという方も多くいらっしゃいます。

月経に関わる腰の痛みはすべて子宮に関わる女性ホルモンが原因です。

月経が過ぎれば落ち着きますが、月経期が来るたびに痛みが強くなる等の場合は

婦人科系の疾病が腰痛を起こしている可能性も考えられます。

 

・子宮内膜症

・子宮筋腫

・卵巣嚢腫

・卵巣炎

 

月経期のたびに痛みがひどくなる、不正出血などが起こるなど、腰の痛みとともに月経にまつわる不調があったら、

早急に婦人科などを受診しましょう。

放置すると不妊の原因になったり、がんなどの細胞異型を起こす場合もあるため注意が必要です。

 

腰痛の放置は厳禁!「ただの腰痛」という危険な認識を捨てる!

腰痛は日本人にとても多い症状です。

ただ、それゆえに「大したことはない」「みんなに起きることだから」と軽視されやすい症状でもあります。

痛みの原因によっては、後遺症が残るなど日常生活に大きな影を落としてしまう腰痛もあるということを

覚えておきましょう。

 

・運動はほとんどしない

・デスクワークなど座位が中心で足やお尻の筋肉が衰えている

・脂質の多い食事によって腹部に脂肪が多い

・飲酒や喫煙などによって血流が悪い、代謝が悪い

 

このような生活習慣は体の中の年齢と実際の年齢が噛み合わないという現象が起こります。

まだ20代、30代であっても、体年齢が60代以上であれば腰の疾患にかかることはあります。

日常生活に不安がある方は、少しずつ運動を取り入れる、食生活を見直すことなどを行い予防を行うようにしましょう。

内科的要因なのか外部要因なのか、両方あるのかなど、

見た目や患部の状態だけでは判断出来ないことも非常に多くあるのが【腰痛】なのです。

自然治癒が見込める腰痛もあれば、即刻医師の手が必要であるという腰痛もあります。

しかし、ほとんどの人は「ただ腰が痛いだけだから」という言葉をくり返してしまいます。

腰は人類だけでなく、すべての脊椎動物にとって要となる大事な部位です。

痛みは体からのSOSですから、軽視せず、放置せず、そして諦めずに原因の模索と解消法の継続を行いましょう。