前回に引き続き、冷え性の原因についてお話ししたいと思います。
実は体調不良かも。血行不良とはまた別の冷え性の原因
あらゆる理由で血行不良が起きれば冷え性になりますが、もちろんそれ以外の要因で冷え性になることもあります。
慢性的ではなくて「急に」、「このときだけ」貧血になった…という人は、
次のような原因を疑って見てくださいね。
内臓の冷えによる体温低下
冷え性は身体の外の冷えばかり注目されがちですが、身体の内側の冷えにも注目です。
胃・腸・肺、といった内臓器官が冷えてしまうと、余計に体温が下がって冷え性を招いてしまいます。
自律神経の乱れで内臓器官の働きが低下することももちろんですが、
冷たい飲み物や食べ物を体内に摂りこむことで、内臓は急激に冷えてしまいます。
冷たいものが入ってくると、内臓器官が冷えて身体機能が低下してします。
冷え性が気になるときにアイスクリームやアイスコーヒーなどを摂ると、冷え性は悪化するばかり。
温かい食べ物や飲み物で体内の冷えを解消してみてください。
体調不良で身体機能が弱っている
身体機能が活発に働いていると、体温を保つことができます。
体温調節だって身体機能の一環なのですから、当然のことですね。
風邪を引いていたり免疫力が下がっていたり…あらゆる体調不良を抱えていると、
身体機能が下がって体温が下がる可能性があります。
特にエネルギーを燃やして体温を上げる代謝機能などは、
内臓器官や筋力といった身体機能と関わっています。
冷暖房で冷えを感じやすくなった
冷え性は現代人に多い症状と言えます。
冷暖房設備が普及してきた現代では、屋内や車内ではいつも空調管理が行き届いています。
長い間ずっと冷暖房の中で生活をしていると、身体に本来から備わっていた体温調節機能が低下してしまうのです。
身体が冷暖房に慣れてしまうと、体温調節が上手くできなくなります。
もしも冬などの寒い季節に限定して冷え性を感じているなら、体温調節機能の低下を疑ってみましょう。
・あまり外出をしない
・屋内で仕事をすることが多い
・移動手段は電車や車が多い
・冷暖房器具をよく使っている
…といった心当たりのある人は要注意。
月経痛の一環による冷え性
冷え性は月経痛の症状の一つでもあります。
月経時には、
・自律神経が乱れる
・血液が子宮に集中する
・免疫力が下がる
・身体機能が下がる
…といったように、冷え性を招く様々な要因があるのです。
むしろ月経時ではなくても、排卵に妊娠など…女性は以上のような要因を抱えやすい体質になっています。
冷え性が女性に多く見られるのはこのためですね。
風呂はシャワーで済ませている
毎日しっかり湯船で入浴できていますか?
毎日シャワーで済ませていると、どうしても冷え性になるリスクが高まります。
出来るだけ湯船に浸かるよう心がけ、血流の促進を促し、身体を温めましょう。
水分の排出ができていない
身体の中に水分が溜まってしまうと、身体が冷えてしまいます。
・排泄に行く回数が少ない
・飲んだ分だけを排出できていない
・汗をかく機会が少ない
・身体がむくんでいる
といった特徴のある人は、水分が溜まっていることが原因で冷え性になっている可能性があります。
水分の排出と代謝機能は関わっていますから、運動不足気味の人は要注意ですね。
冷え性には原因がある。自分の生活や習慣を振り返ってみよう
冷え性になると手先や足先が冷たく冷え切ってしまって、何かの動作が上手にできなくなってしまいますよね。
体温が下がると代謝や内臓機能も下がってしまいますから、
便秘をしたり太りやすくなったりするというデメリットもあります。
原因を見つけ、ぜひ冷え性を解消に向けて出来ることは取り組みましょう。